本当の声

失うことを恐れるのは
今を味わい尽くしたいから

 

今この瞬間は
もう二度とないから

 


何もかもが
あまりにも
素晴らしすぎて

 

通り過ぎていく
様々な感覚に

つい
刹那さを感じてしまうのだ

 

刹那さに惹かれてしまうのは
そんなカラクリがあるのかもしれない

 

悲しみを感じたいのかと
長い間思い込んでいたところがあるけど
本当はそうじゃないかもなって

 

刹那さの奥にある
本当のわたしの声が

 

いつのまにか
あたたかくて
やさしくて
大好きになっていた

この場所から
聴こえてきた気がした

 

あー
本当は世界は全て美しい
ようやく
本当の世界と出逢えるかもしれない

そんな光を感じた冬の夜